2011年08月01日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り total 3458 count

丸善丸の内本店 ~もりやすじの世界展~

Written By: 川俣 晶連絡先

丸善丸の内本店 ~もりやすじの世界展~に行ってきたよ。もうすっかりもりやすじも歴史の中の人だ」

「もりやすじって誰だ?」

「宮崎駿らの先輩筋に当たる偉いアニメーターだ。特に動物キャラを得意とする」

「代表作は?」

「自分の知っている世界でいえば、どうぶつ宝島、ハッスルパンチ、山ねずみロッキーチャックなどだな」

もりやすじの世界展

丸善丸の内本店 §

「丸善丸の内本店ってどこかと思った。途中までは分からなかったが、実は丸の内oazoの一部で、行ったことがあるビルだったよ」

「oazo?」

「今はそういうビルがあるんだよ」

「それで?」

「おおむね了解した。複製原画を売りたいビジネスがあって、成立しているようなところがあるイベントみたいだ」

「複製原画って……」

「もりやすじ大好きだけど、複製原画が売れるほどのネームバリューがあるのかは知らない」

「そんな……」

感想 §

「もりやすじの資料も凄かったが、関連してふくやまけいこが描いたどうぶつ宝島のキャシーの絵があったのが印象に残ったね」

「キャシー?」

「超元祖戦闘美少女だろう。二丁拳銃で戦う少女だ」

「超元祖?」

「『萌え』も『セーラムーン』もまだ存在しない1971年の映画だからな。それどころか、更にその元になったスケバン刑事すら存在しない。スケバン刑事の原作すら存在しない時代だ」

「どうして特にそれがいいの?」

「ど宝島が好きだからさ」

「ど宝島?」

「どうぶつ宝島のことさ」

「どうして?」

「もりやすじと若い宮崎駿が参加していて、もりやすじの動物キャラ、戦う美少女に、フネの冒険。最高じゃないか」

「どうぶつ宝島が好きだから今回は良かったわけ?」

「それだけじゃないぞ。アニメ以外もいろいろな展示があって、良かったぞ」

「そうか」

感想2 §

「自分の原点がここにあるのは良く分かった」

「原点?」

「いくら、空飛ぶゆうれい船のゴーレムを子供の時に見たと言っても、宮崎駿もまだまだ若い。それよりも、もりやすじの動物キャラに影響された面が大きい。モノクロ時代は、レインボー戦隊ロビンとハッスルパンチが影響された双璧なのだが、ハッスルパンチがもりやすじ作品なのだ」

「そうか」

「だが、自分が知っているもりやすじの世界はそこまでだ。それより過去になると、もう歴史の領域だ」

「歴史か」

「自分の知らない過去世界をもりやすじは生きてきたのだ」

「だから、歴史関係の話に入っちゃうわけだね」